吐き気・嘔吐や食欲低下といった症状が辛い、つわり・悪阻。
上記のような状態は「吐きつわり」と呼ばれますが、
食べつわりや匂いつわり、よだれつわり、眠気や頭痛などなど…
個人差はあるものの、妊娠中は様々なつわりに悩まされますよね。
私の場合は吐きつわり・食べつわり・匂いつわり・貧血症状、その他マイナートラブルを経験しました。
「つわり 対策」「つわり いつ終わる」と検索しまくる日々でした!
つわりで苦しい日々の中、【ビタミンB6が効く】という情報を耳にし、
藁にもすがる思いでビタミンB6のサプリを飲み始めました。
吐き気は妊娠5週目~18週目まで続いたものの、ビタミンB6を内服していたおかげか嘔吐したのは10回に満たないくらいでした。
この記事では、私の実体験を元に、「つわりにビタミンB6が効くのは本当かどうか?」を検証し、実際に飲んでいたサプリもご紹介します。
※かなりつわりが酷くて水分も摂れない、尿からケトン体が出てしまう人は点滴治療が必要です。「つわりは病気じゃないから…」なんて思わず、医師に相談してくださいね(>_<)
なぜビタミンB6がつわりに効く?
「ビタミンB6が欠乏しているとつわりの症状が重くなる」
ということは、こちらの本にもしっかりと掲載されています。
▼きちんとわかる栄養学
日本産婦人科学会では推奨レベルCとして、
「悪心の緩和にビタミンB6を投与する」
との文章が載っています。
しかし、有効性を高いレベルで検証できていないとのことで、推奨レベルCと低めになっています。
日本ではこのように推奨レベルは低いのですが、米国産婦人科学会ではつわりの症状に対する治療として、
推奨レベルAでビタミンB6が治療の第一選択とされているのです!
そもそもビタミンB6はどんな作用があるかというと、
●アミノ酸・たんぱく質や脂質の代謝を助ける
●脳の神経中枢の働きを整える
●ホルモンの働きを調整する
といったことが挙げられます。
つわりの原因は明確に解明されていない部分もあるということですが、
●妊娠によって増えるホルモンであるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が、脳にある嘔吐中枢を刺激する
●ビタミンや栄養素が不足して、代謝や血糖値などに影響する
●妊娠によって増える黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で、体内にガスが溜まりやすくなり吐き気や食欲低下を起こす
といったことや、妊娠による急激な体内の変化やストレスに対応しきれない、ということが原因と考えられています。
そのため、「妊娠中に陥った代謝不良やホルモンの変化にビタミンB6が効果を発揮する」という訳ですね!
ビタミンB6を含む食べ物や飲み物、実際に飲んでいたサプリの紹介
ビタミンB6が多く含まれる食べ物は沢山あります。
なお、ビタミンB6はたんぱく質とセットで摂取すると効果的です。
【ビタミンB6が豊富な食べ物】
●バナナ
●にんにく
●ピスタチオ
●鮭
●マグロの赤身
●鶏ささみ など
しかし、ここで問題点が出てきますね…。
それは、つわりが辛い時にこれらの食品が食べられない!!ということです。
冷えた飲み物は飲みやすかったので、
以下のようなビタミンB6が入った飲み物も飲んでみました。
●サントリー ダカラ Wビタミン
●サントリー ダカラ 果実でビタミン!
(甘くて糖分が気になったので、氷を入れたり水で少し薄めて飲んでました)
●チョコラBBスパークリング グレープフルーツ&ピーチ味 ノンカフェイン
(炭酸を飲んでゲップが出ると胃のむかつきが軽減するという声あり)
なかなか食品からビタミンB6を摂取するのが難しかったので、サプリで補う事にしました。
私が実際に飲んでいたサプリは、
ネイチャーメイドB-6
です。
粒が小さくて飲みやすく、近くのドラッグストアで手に入るのでこちらを選びました。
内服目安量は1日2粒で、1粒当たりビタミンB6が20㎎入っています。
なお、妊娠中のビタミンB6の推奨摂取量は、1日1.3~1.4mg(非妊娠時より0.2㎎多い)。
ネイチャーメイドB-6を飲むと、推奨摂取量を超えてしまう…と不安だったのですが、
20~40代女性の1日の摂取上限量の目安は45mgとのことで、問題はないようです。
他に飲んでいるサプリがあれば、ビタミンB6が含まれていないかチェックしてみてください。
普段飲んでいた葉酸サプリにもビタミンB6が入っていたので、
念のため過剰摂取にならないよう、私の場合は2日に1回・1粒(ビタミンB6/20㎎)を飲みました。
ちなみに…
過剰になると、感覚の神経症状、手足のしびれや痛みが出る。
ビタミンB6は水溶性であり余分な分は尿として排泄されるため、過剰摂取につながるケースは少ないが、数か月にわたってサプリを摂取し続ける場合は注意。
実際にビタミンB6を飲んでみて
5週目からつわりが始まったのですが、私がビタミンB6のサプリを飲み始めたのは8週目です。
体調の波はあったのですが、つわりがおさまった18週半ばまで、嘔吐したのは10回未満でした。
簡単に1週間ごとの体調の記録を載せます。
1週間ごとの記録
【~妊娠7週目】夜は特につわりが酷く、数回嘔吐あり。
【8週目(サプリ開始)~9週目前半】1日2回嘔吐することあり。つわりピーク①。
【9週目後半~11週目】比較的楽に過ごせる。嘔吐なし。サプリ内服翌日は調子が良い感覚。
【12週目】つわりピーク②。嘔吐あり。3日間ビタミンB6を内服しないと、吐き気が強まる気がする。
【13週目~15週目】嘔吐なし。つわりに慣れてきた感じ。食べる量は少ないが外食も行けた。
【16週目~17週目】嘔吐なし。つわりで減った体重が戻ってきた。夜に少し気持ち悪さあり。
【18週目】半ばくらいからは夜も吐き気なし。
便秘や水分不足、寝不足、そして気圧の変動によってもつわりの増減があったように思います。
11週くらいからは、時々マルチミネラルのサプリも飲みました。
また、12週には貧血症状が強くなって嘔吐してしまったので、鉄分を意識した食品をなるべく摂取しました。
ビタミンB6以外にもつわり対策をしていたため、
ビタミンB6単独の効果としてはなかなか難しいのですが、
私としてはビタミンB6サプリを飲んだ翌日は調子が良い日が多く
3日間ビタミンB6サプリを飲まないと吐き気が強くなる気がしました。
16週目以降からはかなり吐き気が軽減しましたが、お守りとして数日に1回はサプリを飲み続けています。
ちなみに…
・妊娠前からマルチビタミンを摂取していた人は、つわりが軽い。
・元々ホルモンバランスの変化に強い人は、つわりが軽い。
という情報を見かけました。
妊娠前に出来るつわり対策があれば、知りたかった~!!
つわりが酷い人は、ガマンせず医師に相談して、薬にも頼りましょう。
そして、つわり対策がもっと解明されることを願います…。
まとめ
この記事では、「つわり対策にビタミンB6が本当に効くのか?」ということを、実際にサプリを飲み続けた実体験を元に検証しました。
✓ビタミンB6の入っている食品・飲料は沢山あるが、つわりが辛い時は摂取が難しく、サプリで補うことがオススメ。
✓粒が小さい、1回で飲む粒量が少ない、余計なものが入っていないサプリがオススメ。
✓ビタミンB6単独の効果を測るのは難しいが、個人的な体感としては、効果あり。
✓サプリを飲んだ翌日は調子が良く、3日以上飲まないと調子が悪い感じがした。
つわりの症状は個人差が大きく、いくら対策をしてもコントロールが難しい部分もあるかと思います。
ただ、ビタミンB6を試してみる価値はあるのかなと個人的には感じました。
そして、今後はつわりの対策・効果がもっともっと明確に解明されることを切に願います!
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